2021.11.23 -

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鯖江研修 pt.1

先日、福井県鯖江市の眼鏡工場を視察しに行ってきました。

例年、南青山・神宮前近辺にて、新商品お披露目の展示会が行われていましたが、このコロナ禍において、ことさら地方から複数人ではどうにも参加しづらく、目新しい情報や商材に触れることのないままの日々を過ごしておりました。

取引先の方々に会うこともままならぬ日々を過ごしていましたので、全国的に新規感染者の少なくなった今ならば、東京ではなく福井ならばと、勇気を出して行ってきました。

福井市・永平寺

けんぞう蕎麦

福井県鯖江市が眼鏡の産地として有名になった背景をご説明するには、眼鏡産業の父と呼ばれた増永五左衛門(1871-1938)さんの人生を紐解く必要があります。

鯖江市との市境付近、福井市の山あいで村会議員となった増永さん。

雪深い冬を越すため、家の中で過ごしながら仕事となる生業として、眼鏡枠づくりに目を付けました。

時は明治初期、『文明開化の音がする』ということで、印刷技術も発展しました。
新聞や書籍の文化が広がり、眼鏡・視力補正の需要が高まりつつあった時代だったのです。

JR福井駅

増永さんは私財を投げうって工場を建て、大阪からの職人を招いて眼鏡枠づくりを学ぶ場を設けたり、夜間学校を開設して人材育成に尽力し、教え子たちの独立の際には資金援助もしました。

そんな苦労が功を奏し、今現在でも日本の約95%ものシェアを、世界で見ても約20%のシェアを占める地場産業として、今でも世界にとどろくものづくりをしているのです。

鯖江市には今も家業としての眼鏡づくりがたくさん残っており、今までそういった旧来のスタンダードな製造風景を学んできたわけですが、今回は『浜本テクニカル』さんにお邪魔し、最新の技術を駆使した眼鏡づくりを学んでまいりました。

浜本テクニカル

通称ハマテクさんでは、金型や試作品を必要としない3D CADでのレーザーカットや、従来の三軸(XYZ軸)を上回る五軸マシニング(傾斜と回転のA,C軸)で大変立体感のあるカットが簡単に実現できるようになりました。

また、従来であればチタンシートはある程度平面的なものと諦められていましたが、ハマテクさんの持つ630tのプレス機によって1枚もののチタンに立体感を表現することが容易になりました。

(当店で言うところのYUICHI TOYAMA:5などはそのプレス機で、250tの圧をかけて成形しています)

ただし、重量級のプレスに耐えうる銅の金型を作る技術も、大変難易度の高いもので、緻密で精密な加工が要求されることは変わりありません。

チタンを削り出すマシニング用ドリルの特注刃

チタンの抜き板(端材)

チタンのバリや角を落とすためのガラチップ

チタンを加工するマシニングのボタン

チタンンを加工したあとに出る切削クズ

写真禁止、WEBはもっと禁止ということでしたので、ここに掲載できないこともたくさんありましたので、詳しくはぜひ店頭でのご対応に投影させてまいります。詳しくはぜひお聞きいただけたらと思います。

次回ブログは第二段、近未来型のプラ加工をご説明したいと思います。

浜本テクニカル社屋

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