2023.10.26 -

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【新規ブランド】GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)取り扱い開始

今期取り扱いをスタートした新ブランドをご紹介いたします。
知る人ぞ知るブランド『GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)』です。

●GERNOT LINDNER(ゲルノット・リンドナー)
1941年、オーストリア(現ドイツ)生まれ。学生時代からアンティークメガネの収集が趣味で、世界最古かつ最大のファクトリーブランドであったアメリカンオプティカルに入社する。エンジニア、教育係として20年間勤務したのちに独立、'91年に自身初のブランドとなるLunor(ルノア)を立ち上げ、1stコレクションとして金無垢のプロダクトを発表。普遍的かつ優美なデザインが高く評価され、世界的な人気を博す。2017年に自身の名前を冠した新たなブランド、ゲルノット・リンドナーをローンチ。不可能と思われた925スターリングシルバー製のメガネをリリースし、再度メガネ業界を席巻している。

【GL-154 SN-X】

シルバーは非常に柔らかい金属で、メガネには不向きな素材と言われており、しっかりと硬度を生むためには別の素材を混ぜ込む必要があります。一般的にはニッケルや亜鉛が使用されますが、これらは非常に金属アレルギーを起こしやすい素材であるため、肌に触れ続けるアクセサリーにはあまり向きません。

金属アレルギーを生みやすいそれらのアレルゲンを排除して、銅を採用したシルバー合金は925スターリングシルバー(92.5%銀/7.5%銅)と呼ばれ、高級ブランドのシルバージュエリーにも採用されています。
ただ、この925スターリングシルバーの銀純度の高さゆえ、柔らかさ問題を完全には解消していません。GERNOT LINDNERではこの925スターリングシルバーを採用、硬さとしなやかさを生むための特殊な加工を施して、その問題をクリアしています。

また、無垢のシルバーではプロダクトとして変質が早く、変質=劣化として捉える場合には商品寿命が短いということになりかねないため、各種メッキを施してシルバー表面を保護しています。

無垢の状態にパラジウムメッキを施し、さらに表現したいカラーリングにあわせてロジウムメッキ・パラジウムメッキ・22Kメッキを何層にも施すことで、カラーバリエーションを生み、変質を防ぐ耐久性を生み出しています。
(ただし長年の使用で、肌に触れる部分からメッキは摩耗し、地金が晒されてしまうため、そのうちに硫化は発生してきます)

そもそも、アクセサリー好きの方にはもはや説明が不要かと思いますが、本来のシルバーは酸化しづらくほとんど錆びない金属で、使用していくうちの変質は『硫化』、わざと硫化させたシルバーを使う作家さんもいらっしゃいます。
シルバーのポリッシャーは、液体、布など様々ありますが、それらで磨けば総じて『デザインの凸部分は輝き、凹部分はくすむ』ということです。この抑揚・陰影がシルバーの風合いをより深めてくれることとなります。

上記のように、扱いづらい、管理しづらい金属というレッテルで、今までシルバー製の眼鏡は日の目を浴びることがありませんでしたが、今回ゲルノットが起こしたこのイノベーションで、業界に激震が走ったのでした。

こういった部分にも付加価値を感じていただけると、シルバー製のメガネの価値を一層楽しんでいただけるのではないかと思います。

ルノアの時代もそうでしたが、ゲルノットのプロダクトはアンティークのメガネに源流があります。
今では人里離れた山奥で生活しており、世界中の消費行動やトレンドとは隔絶した世界に根ざしていますので、彼の提案するデザインは流行も風化もないような、極めて普遍的でかつ優美な、長らく時の洗礼を受けたデザインです。

このゲルノット・リンドナーは、セミオーダー制であるところも魅力のひとつです。
玉型・メッキ色・鼻あての形状(パッドか一山サドルブリッジか)・テンプルの長さ・テンプルエンドの処理など、細かく指定することができます。

店頭の在庫分は、弊店のオススメ組み合わせを最低限ラインナップしております。

他にも気になる配色等ございましたらオーダーかけられますので、何なりとご用命ください。

日本総代理店の意向で、サイズ、金額等、商品詳細はNEWSには掲載いたしませんので、詳しくは店頭にてご覧いただけたらと思います。

たとえば、メガネを買う際。
ボーナスで新調したり、お誕生日に送りあったりすることもあるかもしれません。

もしかするとこのゲルノットリンドナーは、昇進、出産、銀婚式、還暦など、そういったタイミングに寄り添うような格式のメガネなのかもしれません。


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