こんにちは、新人の辻本です。
10 eyevan待望の新作はセルロイドフレーム。
デザイナー中川浩孝氏のデザインにより2016年に誕生した[テン・アイヴァン]。これまで美しい道具をコンセプトに、
繊細で美しい10個の特別なパーツで構成された純度の高いメタルフレームを発表。コアなユーザーを中心に人気を博しています。
セルロイドは歴史上初めて人工的に合成されたプラスチック素材。現代ではほとんどその姿を目にすることは
なくなってしまいましたが、メガネのフレームはもちろん万年筆の筒、洋服のボタン、おもちゃの人形、
食器類の取っ手、卓球のピンポン玉などシンプルな工業製品に使用されてきました。
ニトロセルロースと樟脳をベースに作られるセルロイドは最初の熱可塑性樹脂です。
熱可塑性樹脂は加熱すると柔らかくなり、型にいれて成形し冷却すると硬化するプラスチック素材です。
その硬質な素材の特性により、深みのある光沢が生まれ、その上キズも付きにくく型崩れもし難いなどの
特徴があります。
また、現在フレームの生地の主流である「アセテート」に比べて加工には技術が必要で手作業での工程が多い為、
限られた工場でしか製造が出来ない素材です。
【Mod : No.3 – III (45)(47)¥58,000 +tax】
【Mod : No.5 – III (43)¥58,000 +tax】
【Mod : No.7 – III (45)(47)¥58,000 +tax】
中でも注目はデッドストック生地を使用したカラー。
【左から、1000S 1001S 1005S】
10年ほど寝かされたこれらの生地はもう1度生産ができるかどうかわからないくらいの量しかなく、今回のデリバリーで最後になる可能性もある超レアなカラーです。
こちらの色は特に、「寝かされなければ出ない色合い」なんだろうなぁという印象を受けました。
透き通り切っていない、独特の「濁り」を持った何とも言えないカラーです。
デッドストック以外のカラーにも独特のカラーがあります。
【左から、1002S 1003S 1004S】
非常に薄いピンクともパープルともとれるような不思議な色合いを放つクリアカラー。
【エンドチップ、テンプル、フロントにはシルバー925を使用。】
【今回のシリーズの「10」はこんなところに隠れています。】
今までの10 eyevanは「見ていたくなる眼鏡」でしたが、今回は「触れていたくなる眼鏡」。
掛けてみると、セルロイド特有の滑らかな生地感が心地よく、上質な生地で作ら
れた洋服を着た時の
あの心地よさに似たものを眼鏡で感じることができるかと思います。
また、メタルフレームでもおなじみだったクリップオン。
フレームの生地に合わせて作られたチップが施されています。
ローンチは12月でしたのでやっと来た!といった感じなのですが、とにかく皆さんに見ていただきたいフレームです。
辻本
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2021.02.07 日曜日
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