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BLOG 2019.05.09 木曜日
◆斜位とプリズム

日常では何気なく無意識に、遠くや近くを見ます。

 

両目で見ることを“両眼視”と呼びますが、意識的に両眼視をしている人は少なく、ほとんどの人が無意識で両眼視なさっていることと思います。

 

ですが、その両眼視のせいで、お持ちの片頭痛や肩こりが発生しているかもと考えたことはおありでしょうか?

 

 

 

※記事の下のほうに、セルフチェック項目をご用意しております。ぜひご覧ください。

 

 

 

 

■両眼視って?

 

草食動物の目は、横向きについています。

広い視野を維持することができる反面、単眼での視野のため、両眼視できず立体感を得られません。

 

対して、肉食動物の目は顔の正面についています。

両眼で見た映像を脳内でミックスし、立体感や遠近感の確保を可能としています。

ただし、死角が大きく、自分の背後などを見ることはできません。

 

 

 

 

人間も顔の正面に目がついていますから、両眼での立体視が可能であることが通常です。

 

・左右の目に映った映像を同時に見る“同時視”

・その映像を脳内でミックスする“融像”

・それを立体的にとらえることのできる“立体視”

 

これらの機能がしっかり発動して、両眼視ができるのです。

 

たとえば融像ができなくなると、ふたつの映像を別々に見てしまう“複視”という状態となってしまうため、片方の映像をシャットアウトしてしまう“抑制”という状態に陥り、“同時視”さえできなくなります。

融像するためには、左右の視力差が少ないこと、眼位に異常がないこと、弱視でないことなど、いくつか条件が挙げられます。

 

 

 

 

■斜視・斜位について

 

目の向き(眼位)は人それぞれで、斜視という状態の方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

gaisha

【外斜視】

 

 

 

 

naisha

【内斜視】

 

 

 

 

joge

【上下斜視】

 

 

これらの方々にとっては、両眼視への道は非常に長く険しい道のりです。

 

斜視手術をしたり、メガネのレンズで調整したり、ビジョントレーニングをして、ようやく両眼視にだどりつけるかどうか、というレベルです。

 

後天性の場合、違和感発生の当初(潜伏期間があったと考えられます)に対策していれば、そこまで大きな問題とならなかった可能性もあります。

 

 

 

 

ぱっと見では斜視がない方でも、目にとって安静な位置が、必ずしもまっすぐとは限りません。

 

目をつむっているあいだ、目は安静な位置へと向かいます。

 

いわば“目のクセ”ですね。

 

 

目をつむっている際に、目と目が離れる人もいれば、近づく人もいます。
(もちろん目をつむっているので、目の動きは他者へ伝わりません)

 

下の画像のように、片眼をふさぐだけで、“目のクセ”が検出できます。

 

 

 

 

c_naisha

【内斜位】

 

 

 

 

c_gaisha

【外斜位】

 

 

 

 

対象物を見ようとする際には、こういった“目のクセ”を振り払い、その一点へ向け両眼を動かすのですが、この生理的動作を苦手とする目をお持ちの方もいらっしゃるのです。

 

この生理的動作を得意とするかどうかが、両眼視が得意かどうかということになります。

 

 

 

 

以下の項目に多少でも当てはまる人は、もしかすると両眼視が苦手な方、すなわち斜位をお持ちかもしれません。

 

 

・頭痛持ちである

・肩凝りがひどい

・ドライアイである

・視力はいいのに運転が苦手

・老眼じゃないのに読書・パソコンが苦手

・物がだぶって見える

・日中まぶしい

・夜間でさえまぶしい

・目線をずらしたとき、ピントが合うまで時間がかかる

・3D映像が飛び出してこない

・駐車が苦手

・よくつまずく

・本を読んでいる際、行を飛ばしたりどこを読んでいるか見失う

・乗り物酔いをする

・乗り物で本が読めない

・原因不明の眩暈

・眼精疲労持ちである(疲れ目である)

・よく目がかすむ

・目が充血しやすい

・球技が苦手

・深視力検査が苦手

 

 

 

 

こういった斜視の症状がたくさんおありの場合、通常の度数に少しだけ違った度数を加えてあげる“プリズムレンズ”を検討していただいてもよろしいかと思います。

 

この斜位用のプリズムレンズをお作りするには、数値の算出やその決定に、通常の検査に加えて両眼視検査というものを行います。

 

通常の検査が20分程度で終わるところ、そこからもう20分ほどお時間をいただくこともしばしばです。

 

この斜位、放っておいても命まではとられませんし、頑張れば大丈夫という方もいらっしゃいますが、年々深刻になっていく方もたくさんいらっしゃいます。

 

親知らずにたとえるとすれば、必ずしもすぐに抜く必要もないし、もちろん生涯虫歯にならない人もいますが、虫歯になる前に抜いてしまうというパターンもあると思います。

 

 

 

単に見えるメガネではなく、いい見え方をするメガネだったり、ストレスのないメガネだったり、そういったものをご提供できればと思います。

 

両眼視検査をご希望の方は、遠慮なくお申し付けください。